英検

英検準1級はどんな試験?合格者の私が難易度や対策を含めて解説する!

多くの人が英検(正式名称:実用英語技能検定)はご存知だと思いますが、「中高生を始め、学生が受験するもの」と言うイメージが強いのではないでしょうか?

私も実は英語学習を開始した当初は同様の考えを持っていました。

しかし、独学で英語学習を始め、友人に進められたことを機に英検準1級の学習を始めたのですが、勉強内容が面白く、英語学習にとても効果的で驚きました。

社会人の英語の勉強と言えば、現在はTOEIC(トイック)が最メジャーかと思いますが、TOEIC(トイック)は一般的にTOEIC® Listening & Reading Testのことを指し、リスニングとリーディングの能力だけを測るテストになっています。

そのため、外資系企業や英語圏での生活などで必須となってくるライティング力やスピーキング力を全く測ることができません。

しかも英語のリーディング力とスピーキング力は全く別の能力であるいうことが教育科学的に証明されています。

ですので、TOEIC(トイック)では900点取得できるけれど、全く英語は話せないと言う人が存在することも、なんら不思議ではないのです。

一方で、英検は準1級にもなるとリーディング、リスニングに加えて、ライティングやスピーキングも試験範囲に入ってきます。

そのため「英検準1級は持っているが全く話せない」と言う人はかなり少ないと思います。

二次試験でのスピーキングの問題は準1級から一気に難しくなるからです。

例えば、以下のような質問に英語で返答する必要があります。

 

英検準1級の例題

● Are pandemic diseases becoming a bigger problem today?
● Are Japanese companies are really considering their female workers?
●  Do you think that efforts by developed countries can help to reduce global warming?

これらを英語で返答できる人は中々英語力の高い方だと思われます。

※英検そのものについての概要や他の級レベルについては下記の記事で詳しくまとめていますので、併せてお読みください。

 

伝統的な英語資格の英検はどんな試験なのか?TOEIC(TOEIC)との違いについて徹底解説する!

続きを見る

 

就職に有利になるのは、準1級からと言われています。

私の場合も、TOEIC(トイック)と同時平行で英検準1級取得のための勉強をし、合格したことが就職に有利に働いたと思っています。

 

英語力は2つ以上の資格を組み合わせて学習すると上達しやすいよ!英語学習中の方は是非参考にしてみてね!

 

英検準1級の試験内容は?

まずは英検準1級の試験の内容から確認して行きましょう。

英検準1級一次試験(リーディング+ライティング+リスニング)と二次試験(スピーキング)で構成されます。

 

※以下が公式HPから抜粋した各セクションの概要です。

測定技能 形式・課題 形式・課題詳細 問題数 問題文の種類 解答形式
リーディング 短文の語句
空所補充
文脈に合う適切な語句を補う。 25 短文
会話文
4肢選択
(選択肢印刷)
長文の語句
空所補充
パッセージの空所に文脈に合う適切な語句を補う。 6 説明文
評論文など
長文の内容
一致選択
パッセージの内容に関する質問に答える。 10
ライティング 英作文 指定されたトピックについての英作文を書く。 1 (英作文なので問題文はない) 記述式
リスニング 会話の内容
一致選択
会話の内容に関する質問に答える。
(放送回数1回)
12 会話文 4肢選択
(選択肢印刷)
文の内容
一致選択
パッセージの内容に関する質問に答える。
(放送回数1回)
12 説明文など
Real-Life形式の内容
一致選択
Real-Life 形式の放送内容に関する質問に答える。
(放送回数1回)
5 アナウンスなど

※日本英検協会から抜粋

 

一次試験は約120分で、二次試験は約30分で終了します。

その難易度は英検協会によると「大学中級程度」とされています。

試験内容にはかなり特徴がありますので、リーディングから順に内容確認していきましょう。

 

英検準1級のリーディング問題は?

英検準1級リーディングの問題は以下に分類されます。

 

・(大問1)短文の語句空所補充
・(大問2)長文の語句空所補充
・(大問3)長文の内容一致選択

 

短文の語句空所補充

 

短文の空欄補充問題は以下のような感じだよ!

 

空欄補充問題の例題

Some baseball players complain their teams do not receive any media (          ). However, a large number of teams makes reporting on all of them impossible.

1.wonders 2.treatment 3.coverage 4.oppotunity

 

例題のように、空所付きの英文と選択肢が4つ提示され、適切な選択肢を1つ選ぶ問題です。

 

因みにこの問題の答えは3.coverageで(放送)と言う意味だよ!多義語なので色んな意味を覚える必要があるね!

 

大問1の問題構成は、以下の通りで、合計25問です。

 

  • 単語が問われる問題:21問
  • 熟語が問われる問題:4問

ここで問われる単語レベルは、かなり高いです。

ただ、ご安心下さい。

大問1で満点を取ることができなくても、英検準1級には通常合格することができます。

私も実際20問前後の正答数だった気がします。

 

長文の語句空所補充

英検準1級リーディング大問2は「長文の語句空所補充」です!

以下のようなパッセージが2つ出題されます。

 

このように各文章3つずつ、合計6問が出題され、パッセージの空所に当てはまる選択肢を選びます。

この「長文の語句空所補充」は文章を読みとる力はもちろんのこと、語彙力も必要になって来ます。

このセクションは受験生が苦手とすることが多いところなので、次の大問3の対策を優先して、それでも合格基準の点数に達しない場合に対策をするのがぶっちゃけ一番いいと思います。笑

 

長文内容の一致選択

英検準1級リーディング最後の大問3、「長文の内容一致選択」では、以下の3つのパッセージが出題されます。

※このような感じです。

 

 

そして、以下のような設問形式で答えを問われます。

 

 

正しい解答を導き出すためには、英検準1級レベルの英単語を理解していることはもちろん、これだけの英文を制限時間内に読み解けるリーディング力が必要になってきます。

加えて、設問の英文も長く、英文そのものを理解する必要がありますので、選択肢を選ぶにも時間がかかってしまいます。

上記英文や設問を読んで「長いなー」と感じてしまったあなたは、英検準1級に合格するためにもっと英文を読み込んで、英語に慣れないといけません。

日頃から英語の雑誌や新聞を読んで、英文になれておく必要があります。

また、長文の点数を上げるためには、単語力がものを言います。

一つの単語の意味が分からないことで、英文全体の理解が不十分に終わったり、正しい解答を導き出せなかったりしますので、英検準1級攻略のためには兎に角、単語力が必須となってくるのです。

 

英検準1級のライティング問題は?

次にライティングに関して、実際の問題を見ながら確認しましょう。

 

 

着目すべきポイントは以下の4つです。

 

  •  指定されたトピックに関して文章を書く。
  •  指定された「POINTS」を2つ選んで、自分の意見を補足する。
  •  ”introduction”, “main body”, “conclusion”で構成する。
  •  語数の目安は120~150語

 

エッセイの構成は2級ライティングと大して変わりませんが、特筆すべきは、自分の主張をサポートするために、与えらえれたPOINTSを2つ使わないといけない点でしょう。

自分が書きたい理由ではなく、与えられたPOINTSから選ぶ必要がありますので、この点は注意が必要です。

英検準1級ライティングの採点基準は、以下の4つからなります。

 

① 内容
② 構成
③ 語彙
④ 文法

 

コツとして、「文法」は減点式で評価されることが多いから、難しい文法は極力使わず、簡単な文法をうまく使った方が点数は下がらないよ!語彙も大問1で問われるような難しい単語は全く使う必要ないから安心して!

特に「a」,「an」、「the」などの冠詞は日本語には無い概念で間違いが多い分野ですので、注意しましょう。

 

英検準1級のリスニング問題は?

英検準1級のリスニングの問題は、以下の3つの大問で構成されています。

 

大問1 会話の内容一致選択(12問)
大問2 文の内容一致選択(12問)
大問3 Real-Life形式の内容一致選択(5問)

 

の合計29問です。

どのような内容なのか順に解説していきます。

 

会話の内容一致選択

2人の会話を聞いて、内容の理解を問う問題です。

実際の試験に使われた問題を用いて解説していきます。

※会話は当然一度しか流れません。

① Man:I’m sorry, Mrs. Smith, but we can’t renew your driver’s license. (申し訳ありません、スミス様。あなたの運転免許証は更新できません。)

② Woman:What’s the problem?(どうしてですか?)

③ 男性:You pass the written test, but you failed the eye exam.(あなたは筆記テストには合格しましたが、視力検査には合格しませんでした。)

④ 女性:What? I’ve never had any trouble with my vision.(え?今まで視力に問題なんて一度もなかったですよ。)

⑤ 男性:That test results indicate you can’t see well enough to drive.(このテストの結果は、あなたは運転するのに十分な視力ではないということを示しています。)

⑥ 女性:That’s ridiculous. I drove here today.(馬鹿馬鹿しい。今日、ここまで運転してきましたよ。)

⑦ 男性:That may be the case, but I can’t give you a new license without proof that your vision is satisfactory. You’ll have to visit an eye specialist and come back with the result.(それはそうかもしれませんが、視力に問題がないという証拠がないと新しい運転免許をお渡しすることはできません。眼科に行ってもらって、結果を持ってきてください。)

⑤ Question: What does the woman need to do?(質問:女性は何をする必要がありますか?)

出典:英検準1級2017年度第3回

そして設問は以下のような感じです。

 

1.Take the written test again.

2.Improve her driving skills.

3.Have her vision checked again.

4.practice with a professional.

 

また、英検準1級のリスニング試験の特徴として、「問題によって読み上げられる英文の長さが異なる」と言うのがあります。

そのため、「そろそろ終わるだろう」とたかを括っていると、思ったよりも文章が続いてしまい、最後までを完全に聞き取れないケースが多くあります。

 

兎に角、気を抜かないことが合格への第一歩だよ!

 

文の内容一致選択

英検準1級リスニング大問2は「文の内容一致選択」です。

大問2は大問1とは異なり、2人による会話ではなく、スピーカー1人によるナレーションです。

大まかな流れは以下の通りです。

 

  1. ナレーション
  2. ナレーションの内容に関する質問(2問)

 

準1級リスニングの大問2は1つのナレーションに対して2つ出題されます

どの角度から質問が飛んでくるのか分からないため、ナレーションの内容をきちんと記憶しておかなければなりません。

ですから、普段の学習時からきちんと内容を記憶する癖をつけておきましょう。

※下記が実際の問題です。

 

① ナレーション
The number of car accidents caused by high-speed police chases in the United States has increased in recent years.

(近年、警察の高速カーチェイスによる交通事故の件数が、アメリカで増え続けています。)

 

In some cases, innocent people have been killed when police officers or escaping drivers lost control of their vehicles.

(警察や逃走者の車がコントロールを失い、罪のない人々が亡くなってしまう事故も起きています。)

 

As the result, in 2014, some police departments changed their policy on chases.

(結果として、2014年には、いくつかの警察署が追跡する際の方針を変更しました。)

 

They banned officers from chasing drivers who failed to stop, except when serious crimes had been committed.

(重大な事件が起きた時を除き、停止しようとしない車を追いかけることを禁止しました。)

When criminals realized they would not be chased, however, crime rates increased.

(しかしながら、追跡されることはないと犯罪者が知ってしまったがために、犯罪数は増加してしまいました。)

 

To solve this problem, some police departments have been using a piece of equipment called StarChase.

(この問題を解決するために、複数の警察署はスターチェイスと呼ばれる装置を使っています。)

 

StarChase can be installed on police cars and used to shoot a small GPS tracking device at a vehicle.

(スターチェイスは警察の車にに搭載され、車に小型の追跡可能なGPS装置を打ち込むために使われます。)

 

The device sticks to the vehicle, and software allows police to see where the vehicle goes without the need for a dangerous high-speed chase.

(この装置は車に吸着し、ソフトウェアが警察にその車がどこに行くかを知らせてくれます。結果、危険なカーチェイスは不要になるのです。)

 

 

② ナレーションの内容に関する質問(2問)

No.13  What happened when some police departments changed their policy?

(複数の警察署がルールを変えた時、何が起きましたか?)

No.14   What does StarChase help police do?

(スターチェイスは警察が何をするのを補助しますか?)

     出典:英検準1級2017年度第3回

 

Real-Life形式の内容一致選択

英検準1級のリスニング最後の大問3は「Real-Life形式の内容一致選択」です。

この形式は2級まではなく、準1級から初めて出題されるタイプの問題です。

そのため、どんな問題が出されるかをきちんと把握して、対応する必要があります。

大問3は以下の流れで解いていきます。

 

  •  問題用紙に書かれた”Situation”と”Question”を10秒間で目を通す。
  •  スピーカーよる説明音声を確認する。
  •  最も適切な選択肢を選び、解答する。

 

大問1、大問2との最大の違いは、音声を聞く前に、問題用紙に書かれた”Situation”と”Question”を読む時間が10秒間与えられている点です。

では、問題用紙にはどういった内容が書かれているのでしょうか。

実際の問題を確認してみましょう。

 

(G)NO.25

Situation: Your wife will give birth next month. You want a family health insurance plan that includes dental insurance for under $200 a month. You talk to an insurance agent.

Question: Which plan should you choose?

A Medical basis

B Health plus

C Premium care

D Total Medical

 

このように事前にインプットを終えた上で実際の音声を聞き、質問に答える形式です。

 

二次試験:英検準1級の二次試験の問題は?

英検準1級一次試験に無事合格すると、スピーキング能力を測る面接形式の二次試験に挑戦できます。

二次試験の問題は以下の構成になっています。

 

構成 問題形式
ナレーション 1分間の準備後イラストをナレーション
1 イラストに関連した質問
2/3 問題カードのトピックに関連した質問
4 関連カードに関連したやや社会的な質問

 

特に対策が必要と言えるのは、イラストのナレーションだと思います。

面接官に何を問われてもいいように、二次試験慣れしておかなければなりません。

スピーキングの試験に使われる語彙や文法は一次試験を突破された方からすると、さほど難しいものではありませんので、ご安心ください。

 

英検準1級の合格点

英検準1級にどんな問題が出題されるかはご理解頂けたと思いますので、次は気になる合格点について解説していきます。

結論から言うと、合格点は以下の通りです。

 

【英検準1級合格点】
 ・一次試験:1792点(CSEスコア)
 ・二次試験:512点(CSEスコア)

 

え!何それ?高すぎじゃない?

 

と思われた方も多いと思います。

でも、ご安心ください。

細かい計算方法はここでは割愛しますが、英検準1級はざっくり66%の得点率で合格することができます。

リスニングの方が得点しやすいので、8割くらいの取得を目指し、リーディングでは6割くらいを狙うのが最も一般的な合格戦略だと思います。

 

まとめ

如何でしたか?

本日は英検準1級の試験概要についてまとめました。

英検は最近また注目され始め、入試や就職において評価されるようになってきた資格です。

特に準1級からは、社会人も多く受験される資格だと思います。

TOEICのようにリーディングとリスニングだけを測る試験ではなく、全般的な英語力を測りたいと言う方は、是非受験することお勧めしますし、今年の目標がまだ定まっていないと言う方は、年内の取得を目指されては如何しょうか?

英検は年に3回実施されていますので、チャンスも多いですよ!

おわりに

30歳を超えてから独学で英会話を身につけた記者と、現在社会人をしながら英語学習を継続中の記者、2人の視点から見た英語スクールを

  • 結果のコミットメント
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という観点からおすすめ順にランキング形式で纏めました。

参考になると思いますので、是非ご覧いただければと思います。

 

 

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